「股関節の筋肉について詳しく知りたい」「股関節の痛みを何とかしたい」とお考えではありませんか?股関節は、体の中でも特に重要な役割を担う関節であり、その動きや安定性は周囲の筋肉に大きく左右されます。この筋肉のバランスが崩れると、痛みや不調が生じやすくなるため、正しい知識と適切なケアが不可欠です。この記事では、接骨院が長年の経験から培った知見をもとに、股関節を構成する主要な筋肉群の役割を詳しく解説し、なぜ筋肉が硬くなると痛みにつながるのか、そのメカニズムを紐解きます。さらに、ご自宅で実践できる効果的なストレッチやトレーニング、日常生活で意識すべき姿勢や動作、そして接骨院での専門的なアプローチまで、股関節の痛みを改善し、再発を防ぐための具体的な方法を分かりやすくお伝えします。この記事を通じて、あなたの股関節の悩みが解消され、より快適な生活を送るための第一歩となることを願っています。

1. 股関節の筋肉が重要な理由

股関節は、私たちの体が動く上で非常に重要な役割を担っています。特に、股関節を支え、動かす筋肉の働きは、日常生活のあらゆる動作や、体の健康状態に直結しています。

1.1 体が安定する土台としての役割

股関節は、上半身と下半身をつなぐ体の中心に位置する関節です。この股関節の周りには、多くの筋肉が集まっており、これらが連携して働くことで、私たちの体は安定して立つことや、スムーズに動くことができます。

1.1.1 上半身と下半身をつなぐ要

股関節は、骨盤と大腿骨をつなぐ関節であり、上半身の重みを支え、その力を下半身に伝える重要な役割を担っています。まるで建物の基礎のように、体の土台として機能しているのです。この土台がしっかりしていることで、私たちは安定した姿勢を保ち、様々な動作を行うことができます。

1.1.2 骨盤の安定性への影響

股関節の筋肉は、骨盤の安定性にも深く関わっています。骨盤は、背骨の土台であり、内臓を保護する重要な骨格です。股関節の筋肉が弱かったり、硬くなったりすると、骨盤のバランスが崩れやすくなり、体の軸が不安定になることがあります。これにより、体全体のバランスが崩れ、姿勢の歪みや、他の関節への負担増大につながる可能性があります。

1.2 日常生活動作の基盤

私たちは、意識せずとも毎日様々な動作を行っていますが、そのほとんど全てに股関節の筋肉が関わっています。股関節の筋肉が適切に機能することは、快適な日常生活を送る上で欠かせない要素です。

1.2.1 歩行や立ち座りの基本動作

歩く、走る、座る、立ち上がる、階段を昇り降りするなど、基本的な動作の多くは股関節の動きが起点となります。股関節の筋肉が柔軟で十分に機能していると、これらの動作をスムーズに行うことができ、疲れにくく、痛みを感じにくい体でいられます。逆に、筋肉が硬くなったり弱くなったりすると、これらの動作が制限され、日常生活に支障をきたすことがあります。

1.2.2 運動パフォーマンスへの影響

スポーツや運動をする方にとって、股関節の筋肉はパフォーマンスを大きく左右します。例えば、走る際の推進力、ジャンプの高さ、方向転換の俊敏性など、多くの運動能力は股関節の筋肉の強さや柔軟性に依存します。股関節の筋肉を適切にケアすることは、怪我の予防にもつながり、より高いレベルでの活動を可能にします。

1.3 全身のバランスと姿勢維持

股関節の筋肉は、単に股関節を動かすだけでなく、体全体のバランスを保ち、正しい姿勢を維持するためにも極めて重要です。股関節の状態は、背骨や肩、膝、足首など、全身の他の部位にも影響を与えます。

1.3.1 姿勢の歪みと股関節の関係

股関節の筋肉が硬くなったり、左右のバランスが崩れたりすると、骨盤が傾き、その結果として背骨が歪むことがあります。猫背や反り腰といった姿勢の歪みは、股関節の筋肉の状態と密接に関係しています。正しい姿勢を保つためには、股関節周りの筋肉の柔軟性と筋力のバランスが不可欠です。

1.3.2 他の部位への負担軽減

股関節の筋肉がしっかりと機能していると、体にかかる衝撃を適切に吸収し、分散することができます。これにより、腰や膝、足首など、他の関節への過度な負担を軽減し、これらの部位の痛みを予防することにもつながります。股関節の筋肉のケアは、全身の健康を保つための土台作りと言えるでしょう。

1.4 痛みや不調の予防と改善

股関節の筋肉は、股関節自体の痛みだけでなく、全身の様々な不調の原因となることもあれば、その予防や改善に貢献することもあります。日頃から股関節の筋肉を意識し、適切にケアすることが大切です。

1.4.1 股関節の柔軟性と筋力の重要性

股関節の筋肉が硬いと、可動域が制限され、日常動作や運動時に無理な力がかかりやすくなります。また、筋力が不足していると、関節を安定させることができず、負担が増大します。柔軟性と筋力の両方をバランス良く保つことが、股関節の健康を維持し、痛みを予防する上で非常に重要です。

1.4.2 関連する体の不調の予防

股関節の筋肉の状態は、股関節だけでなく、腰や膝、足首など、他の部位の不調にも影響を及ぼします。例えば、股関節の動きが悪いことで、腰に負担がかかり腰痛を引き起こしたり、膝の関節に過度なストレスがかかり膝痛につながったりすることがあります。

股関節の筋肉が影響する主な体の部位関連する可能性のある症状
腰部腰痛、坐骨神経痛に似た症状
膝関節膝の痛み、変形性膝関節症のリスク増大
足首・足足首の不安定性、足底筋膜炎
背中・肩背中の張り、肩こり、姿勢の歪み

2. 股関節を構成する主要な筋肉群を解説

股関節は、人体で最も大きな関節の一つであり、複雑な動きと高い安定性を両立させるために、多くの筋肉によって支えられています。これらの筋肉は、大きく分けて股関節の大きな動きを作り出す「アウターマッスル」と、股関節の安定性を保つ「インナーマッスル」に分類できます。それぞれの筋肉がどのような役割を担っているのかを理解することは、股関節の健康を維持し、痛みを予防・改善するために非常に重要です。

2.1 股関節を動かすアウターマッスル

アウターマッスルとは、体の表面に近い部分に位置し、股関節の大きな動きを作り出す役割を担っています。歩く、走る、立ち上がる、座るなど、日常生活のあらゆる動作において中心的な働きをします。これらの筋肉が衰えたり硬くなったりすると、動作が制限されたり、他の筋肉に過剰な負担がかかったりする原因となります。

筋肉群の名称主な構成筋肉股関節における主な働き
お尻の筋肉(臀筋群)大臀筋、中臀筋、小臀筋股関節の伸展(足を後ろに引く)、外転(足を横に開く)、外旋(足を外側にひねる)に働きます。特に大臀筋は立ち上がりや階段昇降に重要で、中臀筋は歩行時の骨盤の安定に寄与します。
太ももの前側の筋肉大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋)膝関節の伸展が主ですが、大腿直筋は股関節の屈曲(足を前に上げる)にも関与します。
太ももの裏側の筋肉ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)股関節の伸展(足を後ろに引く)と膝関節の屈曲に働き、歩行や走行時に重要な役割を果たします。
太ももの内側の筋肉内転筋群(大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋、恥骨筋)股関節の内転(足を閉じる)が主な働きです。股関節の安定性にも寄与します。

これらのアウターマッスルは、日常生活やスポーツ活動において大きな力を発揮し、ダイナミックな動きを可能にします。しかし、過度な使用や不適切なフォーム、または運動不足によってバランスが崩れると、股関節の痛みに繋がりやすくなります。

2.2 股関節を安定させるインナーマッスル

インナーマッスルとは、体の深層部に位置し、股関節の安定性を高め、スムーズで微細な動きをコントロールする重要な役割を担っています。これらの筋肉は、骨盤と大腿骨をつなぎ、関節の軸を安定させることで、アウターマッスルが効率的に働くための土台となります。インナーマッスルが十分に機能していないと、股関節は不安定になり、痛みや怪我のリスクが高まります。

筋肉群の名称主な構成筋肉股関節における主な働き
股関節の深層屈筋腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)股関節の屈曲(足を上げる)に最も強力に働き、姿勢の維持や歩行時に重要です。股関節の安定にも深く関わります。
股関節の深層外旋筋梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋股関節の深層に位置し、股関節の外旋(足を外側にひねる)と、股関節を安定させる役割を担います。特に梨状筋は坐骨神経との関連が深く、痛みの一因となることもあります。

インナーマッスルは、股関節の軸を整え、関節が適切な位置で機能するように支える「縁の下の力持ち」のような存在です。これらの筋肉を意識的に鍛え、柔軟性を保つことは、股関節の健康を維持し、痛みを予防するために不可欠です。

2.3 股関節周囲の筋肉が硬くなるとどうなる?

股関節周囲の筋肉が硬くなることは、股関節の機能に様々な悪影響を及ぼします。長時間のデスクワークや立ち仕事、運動不足、または特定の動作の繰り返しなどによって、筋肉は柔軟性を失い、本来の働きができなくなってしまいます。

具体的には、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 股関節の可動域制限: 股関節をスムーズに動かせなくなり、しゃがむ、足を組む、靴下を履くといった日常動作が困難になります。
  • 姿勢の悪化: 股関節の筋肉の硬さは、骨盤の傾きや歪みを引き起こし、猫背や反り腰など、全身の姿勢バランスを崩す原因となります。
  • 痛みの発生: 硬くなった筋肉自体が痛みを発したり、関節にかかる負担が増大することで、股関節の軟骨や靭帯にストレスがかかり、炎症や変形性股関節症などの痛みに繋がることがあります。
  • 他の部位への影響: 股関節の機能不全は、腰、膝、足首など、離れた部位にも負担をかけ、腰痛や膝痛、足底筋膜炎といった関連痛を引き起こすことがあります。
  • 運動パフォーマンスの低下: スポーツを行う際、股関節の柔軟性や筋力が不足していると、思うようなパフォーマンスが出せなくなり、怪我のリスクも高まります。

股関節の筋肉の柔軟性を保ち、適切な筋力を維持することは、痛みなく快適な生活を送るための基本です。硬くなった筋肉を放置せず、日頃からケアを行うことが大切になります。

3. 股関節の痛みの原因と筋肉の関係

股関節に生じる痛みは、単に関節そのものの問題だけでなく、その周囲を取り巻く筋肉の機能不全と深く関連しています。筋肉の硬さや弱さ、バランスの崩れが、股関節に過度な負担をかけ、炎症や変性、神経の圧迫などを引き起こすことがあります。ここでは、よくある股関節の痛みと、それに深く関わる筋肉の関係について詳しく解説します。

3.1 よくある股関節の痛みとその原因筋肉

股関節の痛みには様々な種類がありますが、その多くは特定の筋肉の使いすぎや使わなさすぎ、あるいは筋力のアンバランスが背景にあります。以下に代表的な股関節の痛みと、それに関わる主な筋肉、そして痛みが引き起こされるメカニズムをまとめました。

痛みの種類主な症状関連する主な筋肉筋肉が原因となるメカニズム
変形性股関節症による痛み股関節の付け根や鼠径部の痛み、歩行時や立ち上がり時の痛み、可動域の制限大殿筋、中殿筋、腸腰筋、内転筋群股関節周囲の殿筋群の弱化や腸腰筋、内転筋群の過緊張が、股関節への負担を増大させ、関節軟骨の摩耗を進行させることがあります。筋肉のバランスが崩れることで、関節の安定性が低下し、痛みを引き起こしやすくなります。
鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)股関節の付け根や鼠径部の痛み、運動時や特定の動作での痛み腸腰筋、内転筋群、腹筋群サッカーや陸上競技など、股関節を酷使するスポーツでよく見られます。股関節を屈曲・内転させる筋肉群の使いすぎや、それらと拮抗する筋肉とのバランスの悪さが、筋肉や腱の炎症、損傷を引き起こし、鼠径部に痛みを発生させます。
大転子部痛症候群(股関節外側の痛み)股関節の横(大転子部)の痛み、寝返りや歩行時の痛み、圧痛中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋大転子部周囲の殿筋群や大腿筋膜張筋の過緊張や、これらの腱と骨との摩擦により炎症が生じることが主な原因です。特に中殿筋の機能不全は、歩行時の股関節の安定性を損ない、痛みや不快感を引き起こします。
梨状筋症候群(坐骨神経痛様の症状)お尻の深部の痛み、太ももの裏側やふくらはぎへのしびれや放散痛梨状筋お尻の深部にある梨状筋が過度に緊張し、その下を通る坐骨神経を圧迫することで、お尻から足にかけての痛みやしびれを引き起こします。長時間の座位やスポーツ活動が原因となることがあります。
股関節インピンジメント症候群(FAI)股関節を深く曲げたり、内側にひねったりした時の鼠径部や股関節深部の痛み腸腰筋、深層外旋六筋、大腿直筋など股関節周囲の多くの筋肉股関節の骨の形状異常に加え、股関節の可動域を制限する筋肉の硬さや、特定の動作での筋肉の協調性の問題が、骨と骨、または骨と軟部組織の衝突(インピンジメント)を引き起こし、痛みを発生させます。

これらの痛みは、単一の筋肉の問題だけでなく、複数の筋肉の連携不足や、全身の姿勢、動作の癖などが複雑に絡み合って発生することがほとんどです。そのため、痛みの根本原因を見極めることが、適切な改善策を見つける上で非常に重要になります。

3.2 股関節の痛みが引き起こす全身への影響

股関節は体の中心に位置し、骨盤を介して上半身と下半身をつなぐ重要な関節です。そのため、股関節に痛みや機能不全が生じると、その影響は股関節周辺に留まらず、全身に波及することがあります。

3.2.1 腰への影響

股関節の動きが制限されたり、周囲の筋肉が硬くなったりすると、その負担を補うために腰椎に過度なストレスがかかります。特に股関節の屈曲や伸展が不十分になると、腰を反らせたり丸めたりする動作が増え、腰部の筋肉や椎間板に負担がかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。腸腰筋の硬さや殿筋群の弱化は、骨盤の傾きにも影響し、腰への負担をさらに増大させることがあります。

3.2.2 膝への影響

股関節の安定性が低下すると、歩行時や運動時に膝関節への負担が増加します。例えば、股関節の外転筋群(中殿筋など)が弱くなると、歩くたびに骨盤が左右に揺れ、その揺れを膝で補おうとすることで、膝関節に不自然なねじれや圧迫が生じます。これにより、膝の内側や外側に痛みが生じる膝痛を引き起こすことがあります。

3.2.3 姿勢と歩行への影響

股関節の痛みは、無意識のうちに姿勢や歩行のバランスを崩します。痛みを避けるために、体重をかけないようにしたり、特定の筋肉を使わないようにしたりすることで、体全体の重心がずれ、骨盤の傾きや脊柱の湾曲に影響を与えます。このような不自然な姿勢や歩き方は、さらに他の部位に新たな負担をかけ、全身の歪みや慢性的な不調へとつながる悪循環を生み出すことがあります。

このように、股関節の痛みは単なる局所の問題ではなく、全身の連鎖的な不調を引き起こす可能性があります。早期に股関節の筋肉の状態を適切に評価し、適切なケアを行うことが、全身の健康を維持するために非常に重要です。

4. 接骨院が推奨する股関節の痛み改善と予防策

股関節の痛みを改善し、再発を防ぐためには、ご自身で継続できるケアと、日々の生活習慣の見直しが非常に重要です。ここでは、接骨院が推奨する具体的な対策をご紹介します。

4.1 自宅でできる股関節のストレッチ方法

股関節の柔軟性を高めることは、痛みの改善と予防に欠かせません。硬くなった股関節周囲の筋肉をゆっくりと伸ばし、可動域を広げましょう。無理のない範囲で、呼吸を意識しながら行うことが大切です。

以下に、代表的な股関節ストレッチとその目的、やり方をご紹介します。

ストレッチ名主な目的やり方ポイント
腸腰筋ストレッチ股関節前面の柔軟性向上片膝立ちになり、前足に体重をかけながら骨盤を前に押し出します。後ろ足の股関節前面が伸びるのを感じましょう。お腹を突き出さず、骨盤をまっすぐ保つように意識します。30秒程度キープし、左右交互に行います。
梨状筋ストレッチお尻の奥の筋肉の緩和仰向けに寝て、片方の足首をもう片方の膝に乗せます。下の足の太ももを両手で抱え、胸に引き寄せます。お尻の奥が伸びるのを感じましょう。腰が浮かないように注意し、ゆっくりと引き寄せます。30秒程度キープし、左右交互に行います。
股関節内転筋ストレッチ内ももの柔軟性向上床に座り、両足の裏を合わせます。かかとを体に引き寄せ、両手で膝を床に押し下げるようにします。背筋を伸ばし、股関節の付け根から開くように意識します。痛みを感じる手前で止め、30秒程度キープします。

これらのストレッチは、毎日継続することで効果を実感しやすくなります。入浴後など、体が温まっている時に行うとより効果的です。

4.2 股関節を強くするトレーニング

股関節周囲の筋肉をバランス良く鍛えることは、関節の安定性を高め、痛みの予防に繋がります。特に、股関節を支える中臀筋や大臀筋を強化することが重要です。正しいフォームで行い、無理のない範囲で少しずつ負荷を上げていきましょう。

トレーニング名主な目的やり方ポイント
ヒップリフト大臀筋、ハムストリングスの強化仰向けに寝て膝を立て、かかとをお尻に近づけます。息を吐きながらお尻を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。ゆっくりとお尻を下ろします。お尻の筋肉を意識して持ち上げ、腰を反りすぎないように注意します。10回×3セットを目安に行います。
サイドライイングレッグリフト中臀筋の強化横向きに寝て、下側の腕で頭を支え、上側の足はまっすぐ伸ばします。息を吐きながら、上の足を真上にゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろします。体が前後に倒れないように、体幹を安定させます。つま先は正面に向けたまま行います。10回×3セットを目安に左右交互に行います。
スクワット股関節周囲全体、下肢の強化足を肩幅に開き、つま先をやや外側に向けます。息を吸いながら、椅子に座るようにゆっくりとお尻を下ろします。太ももが床と平行になるくらいまで下ろし、息を吐きながら立ち上がります。膝がつま先より前に出ないように、お尻を後ろに突き出す意識で行います。背筋を伸ばし、猫背にならないように注意します。10回×3セットを目安に行います。

トレーニングも継続が力になります。週に2~3回を目安に、体調に合わせて行いましょう。

4.3 日常生活で意識したい正しい姿勢と動作

股関節の痛みは、日々の生活習慣に深く関わっています。無意識のうちに行っている姿勢や動作が、股関節に過度な負担をかけている場合があります。以下の点を意識して、股関節に優しい生活を心がけましょう。

  • 座り方 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識します。背もたれにもたれかかりすぎず、背筋を伸ばしましょう。足を組む癖がある方は、股関節の歪みに繋がりやすいため、避けるようにしてください。長時間のデスクワークでは、1時間に一度は立ち上がり、軽く体を動かすことが大切です。
  • 立ち方 片足に重心をかける癖はありませんか。左右均等に体重をかけ、骨盤が傾かないように意識しましょう。腹筋と背筋を軽く引き締め、体幹で体を支えるように立つと、股関節への負担が軽減されます。
  • 歩き方 歩く際は、かかとから着地し、足の裏全体で地面を踏みしめ、つま先で地面を蹴り出すように意識します。大股でリズミカルに歩くことで、股関節の可動域を広げ、周囲の筋肉をバランス良く使うことができます。膝とつま先がまっすぐ前を向いているか確認しましょう。
  • 物の持ち上げ方 床の物を持ち上げる際は、腰からかがむのではなく、膝と股関節をしっかり曲げて、しゃがむようにします。物と体を近づけて持ち上げ、股関節や腰への負担を最小限に抑えましょう。

これらの意識を日々の生活に取り入れることで、股関節への負担を減らし、痛みの予防に繋がります。すぐに全てを変えるのは難しいかもしれませんが、できることから一つずつ実践してみてください。

5. 接骨院での股関節の痛みに対するアプローチ

股関節の痛みは、日常生活に大きな影響を及ぼします。接骨院では、単に痛みを和らげるだけでなく、その痛みの根本原因を特定し、再発を防ぐための多角的なアプローチを行います。専門的な知識と技術に基づき、一人ひとりの状態に合わせた最適な施術と指導を提供いたします。

5.1 専門家による筋肉の状態評価と施術

接骨院では、まず詳細な評価を通じて、股関節の痛みがどこから来ているのか、どの筋肉がどのように影響しているのかを徹底的に調べます。その上で、適切な施術プランを立て、実践していきます。

5.1.1 股関節の状態を把握するための評価

股関節の痛みの原因は多岐にわたるため、専門家による丁寧な評価が不可欠です。問診、視診、触診、そして動作分析を通じて、股関節周囲の筋肉の状態、関節の可動域、姿勢のバランスなどを総合的に判断します。

評価項目内容と目的
問診痛みの発生時期、部位、性質、悪化要因、過去の病歴などを詳しくお伺いし、痛みの背景にある情報を収集します。
視診姿勢の歪み、歩行時の特徴、左右のバランス、股関節の可動域などを観察し、筋肉の緊張や関節の動きに異常がないかを確認します。
触診股関節周囲の筋肉や靭帯の状態を直接触れて確認し、圧痛点や硬結(しこり)の有無、筋肉の張り具合などを把握します。
動作分析歩行、立ち上がり、座る動作など、日常的な動作における股関節の動きや負担のかかり方を評価し、痛みの原因となる動作パターンを特定します。

5.1.2 股関節の痛みに対する専門的な施術

詳細な評価に基づいて、股関節の痛みの原因となっている筋肉や関節に対し、専門的な施術を行います。手技療法、物理療法、運動療法などを組み合わせ、効果的な改善を目指します。

施術方法股関節の筋肉へのアプローチ
手技療法手によるマッサージやストレッチ、関節の調整などを行い、硬くなった筋肉の柔軟性を高め、血行を促進します。股関節周囲の深層筋にもアプローチし、関節の動きをスムーズにします。
物理療法電気療法や温熱療法などを用いて、筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減します。深部の筋肉にアプローチし、炎症を抑える効果も期待できます。
運動療法個々の状態に合わせたストレッチや筋力トレーニングを指導し、股関節の安定性を高め、正しい動作パターンを再学習します。特にインナーマッスルの強化に重点を置くことがあります。

5.2 股関節の痛みを根本から改善するために

接骨院での施術は、一時的な痛みの緩和だけでなく、股関節の痛みが再発しない体づくりを目指します。そのためには、施術と並行して、患者さんご自身の日常生活における意識と取り組みが非常に重要になります。

5.2.1 施術と自宅ケアの連携による相乗効果

接骨院での専門的な施術によって、股関節の筋肉の緊張が緩和され、関節の動きが改善されます。しかし、その効果を維持し、さらに高めていくためには、ご自宅でのセルフケアが欠かせません。接骨院では、患者さんの状態に合わせたストレッチやトレーニング方法を具体的に指導し、日々の生活に取り入れられるようサポートします。

  • 施術で得られた筋肉の柔軟性や可動域の改善を維持する
  • 自宅での継続的なケアで、股関節周囲の筋力をバランス良く強化する
  • 正しい姿勢や動作を意識し、股関節への負担を減らす

5.2.2 段階的なアプローチと継続的なサポート

股関節の痛みの改善は、一朝一夕にはいきません。接骨院では、痛みの強い急性期から、徐々に機能回復を目指す回復期、そして再発予防のための維持期へと、段階的にアプローチを進めます。定期的な通院を通じて、股関節の状態を継続的に評価し、必要に応じて施術内容や自宅ケアの指導を見直しながら、長期的な健康をサポートいたします。

股関節の痛みを根本から改善するためには、専門家による施術と、患者さんご自身の積極的な取り組みが両輪となって機能することが大切です。接骨院は、その両方をサポートし、痛みのない快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

6. まとめ

本記事では、股関節の筋肉の重要性から、痛みの原因、そして改善・予防策までを詳しく解説しました。

股関節は、私たちの体の土台として、歩く、立つ、座るといった日常動作を支える重要な役割を担っています。その動きを支え、安定させているのが、アウターマッスルとインナーマッスルからなる多様な筋肉群です。

股関節の痛みは、これらの筋肉の硬さや弱さ、あるいはアンバランスが原因となっていることが少なくありません。日頃からの適切なストレッチやトレーニング、正しい姿勢や動作を意識することで、痛みの改善はもちろん、将来的な予防にもつながります。

もし股関節に痛みを感じている場合は、自己判断せずに専門家である接骨院にご相談いただくことをお勧めします。接骨院では、筋肉の状態を正確に評価し、一人ひとりに合った施術やアドバイスを通じて、痛みの根本改善を目指します。

股関節の健康は、快適な日常生活を送る上で不可欠です。本記事でご紹介した情報を参考に、ご自身の股関節と向き合ってみてください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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